立岩水源



(黒川温泉から車で約25分)

「立岩そうめん流し」の看板を目印に県道40号線から入り込んだ細い道を行くと「立岩水源」の駐車場があります。

駐車場から、立岩渓谷沿いを歩く2キロの遊歩道が整備され、ほどよい散歩コースになっています。無人野菜販売所、水源、わさび田や幸神滝を巡りながら清流沿いを歩く、この「立岩コース」がステキ過ぎるというご紹介です。
 


 
写真好きならば、夏の早朝がシャッターチャンス!

川霧が立ち昇り、幻想的な雰囲気に。さらに、日差しの強い太陽が顔を出すと木漏れ日の隙間から光芒が現れ、霧とのコラボが神秘的過ぎる…。何度も何度もシャッターを押してしまうほどの美しさ。その場を離れたくなくなるほど見とれてしまう景色…。

木や岩に付いた苔もいい感じです。まるで森の奥深くに来たかのように錯覚してしまいそうです。ココは、この景色が無料で、いつでもお気軽に見ることができる最高の場所です。

秋の紅葉時期にもぜひ来てみたいものです。また、春4月中旬には立岩水源公園の上にある宇都宮さんちの2万株のシャクナゲが見ごろになりますのでお花好きにはうれしい場所です。
続いて、花菖蒲、あじさいの開花時期へと続くので、そちらもおすすめです。
 


 
この日は、雨の翌日で水量が増えて川の流れも速くなっていましたが、なぜ濁らないのだろう?本当にキレイなブルーだなと思いながら川を見ていると、横から「いや〜、今日は濁っていて残念です。」との声が!

「これで濁っているのですか?」と目が点になってしまいました。

さて今回、立岩を案内してくださったのは立岩集落のリーダー的存在の児玉さん。児玉さんは、「この集落に住む10数名の皆は団結力が強いのが自慢で、新しいことを始めるときにも心強い仲間だ」と言って、立岩集落の話をしてくださいました。


 
2006年に「この豊富な水を生かした地域活性化をやろう!」と立ち上がり、「立岩水源公園」を整備。県道に立岩水源の看板を立てて観光客を呼び込んでいきました。

それからは、毎年7月最終の日曜日に「水源まつり」の開催を続けています。年々、出店や催しの志向を凝らし、たくさんの人が集まるお祭りへと集落の皆で盛り上げていったそう。
多くの人に知ってもらうことで、道中の細い道もなんのその、今では他県から水を汲みに毎月通う人もいるよと笑う児玉さん。

この日も毎月通っているという久留米ナンバーの車を運転する男性が来ていました。
ここの天然水は硬度26 mg/Lの超軟水。まろやかな口当たりと好評で、汲みに来る飲食店経営の方も多いそう。

実はこの天然水、2010年「熊本県平成の名水百選」認定も受けているんです。その水が南小国町内の水道栓を開けたら、どこからでも出てくるというのです。なんと贅沢なくらしなのでしょうね。




 
「立岩そうめん流し」は2016年から営業を始めました。これも皆で厨房作りから始め、遊歩道の整備、駐車場の整備、公共トイレの設置と周辺環境も皆が一丸となって作り上げました。

めでたく保健所の許可を得て、営業開始。GWから9月ごろまで土日祝のみ営業です(11時〜15時)。

そうめん単品だけではなく、お得なセットメニューが人気で、手作りコロッケ、季節の天ぷら、小鉢、コーヒー付き。そして立岩天然水が飲み放題!

この取り組みで、2017年度「肥後の水とみどりの愛護賞」を受賞しちゃった!!

今は手伝える人が順番で店番のボランティアをしているので、働く人のためにボランティアではなく、何か儲ける仕組みを考えていかなければ!と、次は9月以降の仕掛けを思案中の児玉さん。小さい集落のワクワクな試みには終わりがない。




立岩水源公園
所在地/〒869-2402 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺立岩
電話/0967-42-1444(南小国町観光協会)
定休日/終日解放 *ただし「そうめん流し」はGWから9月までの土日祝のみ営業
紹介サイト/南小国町サイト(立岩水源)


 
by 奥村 知己