杵島岳と雲海



杵島岳と雲海

現在火口周辺規制のため阿蘇高岳、中岳には登ることができませんが、 草千里方面の烏帽子岳と杵島岳の登山は可能です。

どちらの山も往復2時間以内で景色の良い登山が楽しめるとあって人気の山です。 どちらの山がおススメかと聞かれると、私は草千里ヶ浜の北にそびえる杵島岳と答えます。 正確に言うと、杵島岳の山頂(標高点:1326m)にある火口縁(直径約250m)を周回する20分ほどのコースがおすすめです。米塚が上から見下ろせるからです。

その東側中腹にある三つの火口の大鉢周りや往生岳のルートもありますが、足元に十分な注意が必要です。






杵島岳は、阿蘇五岳の中では1番若い山で約3500年前の山です。 スコリアという穴のたくさん空いた赤褐色や黒っぽい物質(玄武岩)が積もってできた火山です。




頂上までの道中は、コンクリートの道と階段が続きます。 意外と勾配がきつい階段ですが、見晴らしも良く、天に向かって続く階段のようです。

途中で振り返ると、草千里ヶ浜を上から見下ろせます。 これも古い火口跡です。なんだか人面に見えますね。



山頂付近からは、阿蘇中岳火口から立ち昇る迫力の噴煙を見ることができます。 時より黒い噴煙が上がります。そのときは風向きによっては火山灰が降って来るので要注意です。



杵島岳は、何度も登っている山ですが、早朝の雲海が発生している時間帯に登ったのは今回が初めてです。 田んぼも民家も雲の下で見えません。昔、阿蘇谷が湖だったころを再現しているかのようです。








阿蘇五岳(中岳)について
http://www.city.aso.kumamoto.jp/tourism/spot/mt_aso/

阿蘇火山の状況について
http://www.aso.ne.jp/~volcano/

 
by 奥村 知己